中国銀行口座作成体験記2017年1月版

「中国旅行の楽しみ」って言ったら食事とかを思い浮かべるかもだけど、実は「中華インターネットサービス活用体験の旅」というテーマもマジ楽しい。中国は他国に類を見ないほどスマホ活用が浸透していて、日本などには存在しない革新的なサービスがたくさんあったりするのだ。

そして特に香港のお隣、広東省深圳市はやたら若者が多い街で、スマホの普及率も非常に高い。

中華サービスの主役はチャットの「微信(=WeChat)」。中国語だと「うぇいしん」と呼ぶこのアプリ、単なるチャットだけでなく電子マネー機能があり、個人間送金が手数料完全無料な上に町中にあるほとんどのお店で使え、さらに中国版Uberである「滴滴(=ディディ)」などさまざまなアプリと連動する、まさにサービスのハブ的存在。

※本ブログの内容はあくまで私の実体験に基づくものなので、制度が変わってるかもしれないし、そもそも私の理解に間違いがあるかもなので、その点はご了承の上この情報をご利用願います。そして違いがあった場合は、ぜひコメント欄にて教えてね。
■なぜに銀行口座が欲しいか?

「微信支付」(WeChat Pay)は電子マネーなわけだが、WeChatのアカウントを作っただけだとこのメニューは隠されている。誰かから少額でもいいから送ってもらって、さらに本人認証用にVISAカード(クレジットカードでもデビットカードでも可)を登録すると使えるようになる。

しかしこうして登録したVISAカードはあくまで認証用であり、金額のチャージはできない。それでもホテルのフロントにいる人に現金渡して「これWeChat Payで俺に送ってくれ」と言えば500元くらいならたいていやってくれる。ちょっとした旅行ならこれで事足りる。

※なお中国にはTIPの習慣はなく受け取るのはルール上もまずいらしいので、お手間かけたからTIPをとは考えないほうがいいみたい。

しかしそれも手間だし、中国版Uberの「滴滴」(didi)の一般車利用バージョンは決済できないので使えないなど、若干の制約が生じる。これも話が細かくてアレだけど、滴滴でも普通のタクシーを呼ぶ機能は(中国電話番号でSMSが受信できれば)使えたりはする。

でもとにかく、中国の優れたスマホサービスを使い倒したいなら、銀行口座は必須なのだ。

■必要なモノ

1.パスポート
2.中国の電話番号でSMSが受けられるケータイ(本名認証済のもの)
3.日本の免許証などの身分証

結論からいうと、これだけで中国工商銀行で口座が作れた。

中国の電話番号は2016年あたりから管理が厳しくなり、パスポートをみせて実名登録をしないと発行してくれない。なので新規に番号を取るなら問題ないが、以前にもらった番号の場合は電話会社窓口などで実名登録しとく必要がある。

■どこに行くか?

実は私は中国語まったくできず、ある方にお手伝い頂いた。とりあえず名は秘すけれど、とにかく大大感謝。

その方のアドバイスで「ビジネス街の土曜営業店舗に土曜日に行く」というワザを利用。実際に行ったのは深圳地下鉄「購物公園駅」近くの「中国工商銀行・深圳卓越時代広場支行」。さすが都心部、窓口の人も英語を話してくれた。

実はこの銀行に行く前に「中国建設銀行」など数行に「労働ビザがないとダメ」「雇用主からの証明が必須」とかで断られてたのだ。このあたりの制度は厳しくなる傾向なので、同じ支店でも今後はダメになるかもしれない。

【追記2017/01/14】その後深圳に来た若者に銀行口座作成指南をしたのだが、そのとき試しに華強北の中国商工銀行に行ったら「最寄りの警察(?)に行って外国人登録証を作成してきてください」とA4大のサンプルをみせられた。なので購物公園の前記支店に移動したら、前回同様作成できた。理由は不明だが、作成できた「卓越時代広場支行」は近隣に外国企業も多く、何らかの裏ルールなり裏運用なりを行ってるのかもしれないとか妄想を膨らませてみた。

【追記2017/03/19】ここで紹介している「卓越時代広場支行」は営業時間が変わっておりタイミングによっては窓口閉まっているかもしれません。銀行には「深圳星河支行」にどうぞという案内が出ていて、「そちらでも同様に口座が作れたよ!と某氏が教えてくださいました。

■誰かにアシストしてもらうか?

私は前述のようにアシストしてもらったが、中国語できずとも英語できれば口座は作れそうな印象。またGoogle翻訳のスマホアプリを辞書ダウンロードしておくこと、「日本語〜中国語」は精度悪いので「英語〜中国語」を使えば大丈夫。

■実際の手続き

受付係に口座開設したい旨を伝え、申込用紙を記入。項目はなんと以下だけで、パスポート番号すら書かなかった。

1.姓名
これが実は落とし穴なんだけれど、結論から言うとローマ字で「姓・名」の順、つまり「SHIGETA KATSUNORI」のように書く。そうしないとAliPayの登録において支障があるのだ。これミスって別の銀行で口座作り直した方もおられるので、先人に感謝。

2.電話番号
手続き中に何度か飛んでくるSMSが受けられる、香港や日本ではなく必ず中国の電話番号があるもの。

3.証明書種類
これは「其他」にチェックするだけで書類にはパスポート番号を書く必要はなかった。

4.住所
滞在してるホテルの住所でいい。

5.申込種類
オンラインバンキングとスマホバンキングの申し込みをチェック。

6.サイン
当たり前だけどパスポートと同じサインね。

以上を記入し番号札を受け取り、自分の順番が来たら窓口へ。

途中、SMSに飛んできた数字を入力したり、あるいは口座の暗証番号を決めて入力。なお中国の暗証番号は6桁で、指示に従って繰り返し4回入力が2度あった。

窓口での申込が済むとその場でATMのカードとオンラインバンキング用パスワード発行機がもらえる。そのまま案内に従ってオンラインのアクティベーションを行うが、その際にはサイトへのログインパスワードも設定する。

パスワード発行機の実費負担として15元かかっただけ。

■どう使うか

まずはATMで中国元を入金。中国工商銀行のATMはカードを入れると英語が選べる。日本のカードでおろすときは日本語も選べる。

そして微信で銀行口座を登録。そのアカウントを支払に使うことで滴滴も使えるようになる。

銀行→微信支付のチャージは手数料不要、逆方向つまり電子マネー→リアルマネーへの変換時のみ0.1%の手数料が発生。

本原稿執筆時点ではまだ中国にいるので、工商銀行の日本支店での日本円入金は試してないが、できるはず。 →まだ試してませんが、外為法っていうのはそう簡単な法律でもないので、これは割と難しそう。

なお工商銀行のカードはICカード+非接触カードで磁気ストライプなんていう古臭いものはないため、日本のセブン銀行では使えないんだそうで。中国元を寝かしておくのがもったいない場合、工商銀行のカードはそのまま銀聯のデビットカードとして使えるのでそれで使えばいい。

中国での利用は、微信・AliPayともにチャージしなくとも必要なお金はリアルタイムで銀行から引き落としてくれる。

というわけで、待ち時間を除いて1時間もあれば中国の銀行口座が持てるというのは実に素晴らしい機会で、きっと近々もっと厳しくなるので、ぜひとも早めに取得しておこう!
【面白かったらコメントしてね!】


   

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